つらつら

日々の記録

日常日記:日を追うごとに悪くなる

仕事は変わらずあって、平日は通勤電車&バスに揺られて行ってます。コロナ禍の影響はもちろんあるものの、自分の現職は総務的な事務処理がメインのため、普通に業務があって仕事の期日があって量もそうまで減ってるわけではないのです。しかしコロナ禍に関して、勤め先の大局的なところの方針が毎日変わるので振り回されてる。昨日言ってたことがまた覆され、新たな方針に従った内容にまた変更。当然誰にも未来は予測できないけども、自分のいる業界的には「一番悪いことを」を想定して「それに対処するにはどうするか」で方針決定していくべきなんですがね…組織のトップは雑務や実務はせずとも、こういう大きいところ見据えて判断し責任をとるポスト(職責)だからこそそれなりのお給金をもらってるはずなのにこうもコロコロ判断を覆され、思いつきでものを言われては…と感じずにおれません。

誰もが判断するのは怖いだろうけど、対局を見ていい未来につなげるためには今どうするべきかが判断できる人を支える社会にしていくしか…。難しいことかもしれないけど、そのためにどうするべきか。ともあれ今現在のことは絶対に忘れてはならぬ、とハヤカワ書房がWEBで限定無料公開してくれたパオロ・ジョルダーノ氏の『コロナの時代の僕ら』を読んで再認識しました。

首相が4月7日に「緊急事態宣言」を発表して効力は1ヶ月とのこと。8日から映画館も軒並み閉館、デパートなども食料品売り場を除いて閉店。パークスやなんばシティも閉館。電車通勤の人も若干減ってるかな。自分はテレワークとは無縁な職場なので通勤は続く。学生たちは休校延長で全く見かけない。閑散とした街並みを見て不安になります。これでは全体に沈んで、生活が立ち行かなくなってしまうのでは。ぼんやりとした不安、これは精神にくる。自分はまだ家に帰ってきてなんだかんだ話せるので保てているけど…世界全体に沈みそうな感じが怖い。罹患の可能性も当然怖い。

とりあえず日々働いてご飯を食べたり生活をしていくことは続く。新作映画の公開は軒並み延期で映画館も閉まっているので、今は合間で本を読む。ルイザ・メイ・オルコットの伝記も続けて読書中。ルイザは『若草物語』の誰よりも過酷な人生を生きてて、胸が苦しくなる。当時から女性参政権奴隷解放運動に女性の教育、独り身の女性として生きていくことを引き受け、考え続け、貧しい一家の家計をあらゆることをして(のちには筆の力で)支えていくことになるルイザ。何せ当時はみんな若くして亡くなることも多く、それらの悲しみも背負い、南北戦争にも看護婦として従事して働きづめで…。グレタ・ガーウィグ版『若草物語』を観られるとき*1思い入れが深くなりすぎて、オープニングクレジットから泣いてしまうかもしれんね。

通勤で読んでたケン・リュウの短編集も読了。中国の揚州大虐殺に材を取った短編2本が特に印象深かった。かと思えば少しハードボイルドな犯罪小説風SFも結構面白くて、すごく楽しい読書体験だった。明日からは何を読むかな。

家では見逃してた『イカとクジラ』(ノア・バームバック監督)を観て、GoTのS5、第8話も観ました。ノア・バームバックは『イカとクジラ』では両親に離婚される子供側の立場に自分を投影し、昨年話題になった『マリッジ・ストーリー』では自分が離婚することにともない子供の親権を争う、という映画を撮ってる。『イカとクジラ』も観ることでノア・バームバックのフィルモグラフィが繋がって、なんだか多面的に見られるようになった。観てよかったよ。

 

 

 

母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

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*1:初夏公開予定だけど延びるかなあ