つらつら

日々の記録

日常日記:待っていた映画をやっと観られた日常

当初の公開が新型コロナ感染症対策で初夏に延期になって、いまだ厳しい状況ではあるけどやっと公開されました。タイトルは『ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語』…って長いな。原題は『Little Women』

予告をみてものすごくワクワクして、これは気合をいれて臨もうぞ、と原作もよみはじめてました。公開延期でたっぷり予習の時間があったので原作の1〜4に加えてL.Mオルコットの伝記も読了して準備万端でした。

150年以上前の女性もセピア色の写真の歴史上の静止画のような女性じゃなく、喜びや悲しみをかかえ生きてた、と感じられる。あのすばらしいダンスシーン!思い出すだにどうしてあんなに泣けてくるのか。愛しくて(たまにちょっとうとましい)姉妹や家族、友人、お金、貧乏、おしゃれ、etc etc…自立して生きたいだけなのに、それが難しい。時代は変わった、たしかに。しかし女性であるがゆえに生きにくさを感じる部分の根っこは変わってないな、と暗澹とする。でもキラキラと輝くひとみで出来たてほやほやの自著をみつめるジョーに、希望はある!前を向いて生きていく!と勇気づけられる。すべてのシーンが美しくかなしく愛おしい。四女のエイミーの既存のイメージを更新してあらたなエイミーを演じ切ったフローレンス・ピューもすばらしかった。あとはラストの粋なこと!これが今現在作られるべき『Little Women』だな、と思った。2000部限定のメモリアルブックも買って大切に置いてたけどやっと読めます。

『15年後のラブソング』も観たのだけどとてもよかった。イーサン・ホークが(ごく一部で)カルト的人気を得ている(ごく一部で)伝説化したミュージシャン役。これはイーサン・ホークあて書きなのでは、と思うほどのはまり役。子供あしらいがめちゃうまいけど、だらしないニート(?)おやじ、でもなぜか女性にはもてちゃう、という。ローズ・バーン、クリス・オダウドもさすがの芸達者ぶりでとても気持ちの良いエンディング。レモンヘッズの初期メンバーが監督をしていて原作は『ハイ・フィデリティ』のニック・ホーンビィ。イーサンの歌声も聴けるし着地もよくて好きな映画だったよ。

『グッド・ボーイズ』も下ネタが多すぎだけどよくできた映画で、とにかく子供って浅はか。あたりまえだけど浅はか。目の前のことだけであたまいっぱい、思いついた行動の数々、でも自分では上等のことをやってるつもり。痛々しいまでに自分の子供時代の浅はかさを思い出して(彼らのような行動は取らなかったけど)、ちくちくと痛くなる心。それほどよくできてる映画でした。

読書は現在『ドクター・スリープ』上巻を読んでて、映画を観たのでスイスイ読める。すごいリーダビリティでやっぱキングは筆力があるな、とあらためて。映画がよくできてたな、とも思う。漫画の『漂流教室』も2/3を読了。あと一冊、怒涛の展開続きだけどどう着地するのかたのしみ。

いよいよ梅雨入り、季節的にはどんどんしんどくなるな。

 

 

 

 

 

漂流教室: 楳図PERFECTION! (2) (ビッグコミックススペシャル)