つらつら

日々の記録

[読書]2020年の読了本

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今年も残すところあと3日、あと数冊読むかもしれないけれどとりあえずまとめ。今年は再読もあわせると通算112冊読了。通勤読書は帰路疲れ果てて眠ってしまったりしてなかなか読めず……来年はもっとペースをあげ、隙間時間もなるべく読書に割くようがんばろ。
今年は本好き友人に毎月数冊ずつ借りることができるようになったのが大きい。自分チョイスで出会わない(高くてなかなか手が出ないバンドデシネなど)本に出会えたのも自分にとって豊かな経験になった。読むチャンスを与えてくれた本はどれもとてもおもしろかった。

韓国文学との出会いも大きい。チェ・ウニョンはとりわけ自分にとって大切な作家になった。日本のものでは小川哲『ゲームの王国』がすごい読書体験で大興奮だったし、巻末の「あとがき」も本当にすばらしかった。年末に読了した『しろいろの街、その骨の体温の」もすさまじかった、こんなに小学生や中学生の「女子グループ」についてじっとりと描いた作品にはじめてであったものな。好きな作家である津村記久子さんの『浮遊霊ブラジル』もやっぱすごくよかった。『三体』はめっぽうおもしろかったのだが、いまや中国を代表する国民的作家となった著者がウイグル人へ迫害行為を行う中国政府への支持を示したことでかなり複雑な思いを抱いてしまった。もはや現代において「作者と作品は別物」として評価することはかなり難しい。ニュースやコメントは瞬時に世界中に伝達される。同時代に生きるものとして看過できないし、作品無罪と単純に考えることもできない。しかし『三体』の読者は一縷の希望を持ってしまうのではないか?作中に描かれる「面壁者」のごとく著者も心の中でどう思っているのか、隠しているのではないかと…それはあまりに楽天的ですかね。しかし『三体』第一作で文革の峻烈な情景から語り始めた作者が、ウイグル人に対して行っていることをこんなに政府に従順に是認してしまうのか…なんだか悩ましくモヤモヤしながらも下巻を待っているところです…今日から三夜連続放映の『岸辺露伴は動かない』のために原作も本日読了。10時にはTVの前にスタンバイします。ではでは!