台風がまた近づいてる。落ち着かない。最接近する九州に甚大な被害が生じないように、祈るしかできない。自然災害にたいして人間はあまりに無力で本当に呆然としてしまう。
昨日はジョナ・ヒルの映画『mid90s』を観に行って、とうとう90年代がなつかしみをもって(とはいえ甘いばかりではない苦さをもって描かれるわけだけど)題材としてチョイスされ描かれる時代になったかぁ、と思った。子役、ティンーンエイジャーの役者陣はみんなよかった。自分はルーカス・ヘッジス君演じるお兄ちゃんのことが気になって、あの複雑な兄ちゃんの物語を見てみたいと思った。
今日は家事の合間に『千年女優』を観た。公開時に見逃して以来もう長い時間が経ってしまった。若い頃にみたらそれはそれで好きになったろうけど、歳を重ねて今観るからこそめちゃめちゃ響きまくってボロボロに泣いた。アニメだからできる表現に、自由自在な語り方と虚実皮膜というか映画内フィクションとドキュメンタリーの往還に、すばらしい描画に、演出に、1人の女性の生き様に。そして最後物語が収束するところに。圧倒されてしまって今更ながらに今敏の類稀なる才能とその喪失の大きさに言葉がでなくなった。映画(邦画)そして女優や監督についての深い知識、それをひけらかすことなく、あくまで描きたいものを描くために必要な範囲で絶妙にチョイスして描きこむ。平沢進さんの音楽もよいので爆音映画祭があればまたいきたいな。
読書は引き続き飛浩隆さんの『ラギッド・ガール』を。『グラン・ヴァカンス』で謎だった数値海岸とAIたちを作り出した背景が明らかになってくる。やはり1で世界観の確立したものを敷衍する2のほうがどんどんおもしろくなる。今週で読み終わるかな。
先週は『三体』Netflixドラマ化のニュースに久々に興奮。すごい製作陣…キャストはどうなるかな。この製作陣なら史強が英語をしゃべるようなこともないだろうし、楽しみだ。とりあえずドラマ化完遂公開までは生きないとな。