つらつら

日々の記録

日常日記:天気の悪い4連休

本当なら東京オリンピック開幕だったんですよね。信じられん。そして一年後のいま、オリンピックが開かれるのも信じられん。GO TOキャンペーンだって、立案した頃には「夏頃には収束だろうな〜」という見通しだったんだろうけど、夏頃の現在は感染者増加がヤバすぎることに…職場の小さな事業やイベントですら、根回し調整もろもろ時間かかるのに大丈夫なんでしょうか。まして万が一中止するとなったら直前では影響大きすぎなのでは、といくら心配して思い巡らしても、オリンピックの人たちが私の意見を求めてくることは絶対ないのでこのあたりにしておく。

4連休も天気悪かった、洗濯物も乾かんし…という中で読了したのは『夏への扉』。タイトルだけは中学くらいの頃から知ってたけど未読のまま現在に至る。この間のハヤカワの電書セールで買って積んでたけど、日本で映画化されるとのニュースを聞いてこれを機に読んでみるかと。これは中高生くらいの頃に読んでおきたかったなあ…今読むと、あしながおじさんかマイフェアレディか、なんだかそういう歳の差(男が年上)カップル譚としてちょっとむず痒いというか、若干心がムズムズする。昔なら純真に楽しめただろうな。ハインラインの描く近未来像(といっても2000年頃)はすでに現在からは過去である、という、こういうエヴァやらブレードランナーやらAKIRAのように近未来舞台のものを追い越して味わえるのは年を重ねるうえでちょっとうれしいことかもしれない。

あと『ブックオフ大学ぶらぶら学部』も読了。武田砂鉄さんがラジオで紹介してたので知ってたけど、それぞれのブックオフ道がおもしろかった。4時間も1店舗で時間をついやしたり、ツアーをしたり、せどらー(せどりする人)の歴史も勉強になりました。

映画は見たなかでは『はちどり』が出色だった。鬱屈する思いと日常、家族の閉塞感…言葉にできないことを映像で空気感までふくめて見せてくれる映画がとにかく好きだ。主人公はどこか表情が乏しいんだけど、それでも内面にはいろいろ楽しいことや妄想や空想や悲しみやつらさを抱えてるのが伝わってくる。自分も感情をおもてに出すのがむかしは殊更苦手だったので、観ながら彼女に自分をかさねていたかもしれないな。

『悪人伝』『追龍』も観ました。前者はマブリー力でまとめあげた一作、後者は昔の香港を感じられる映画でよかったよ。アンディ・ラウはやっぱスター性がすごいな。大怪我から復活したとは信じられないような演技、たたずまいだ。フィリップ・キョンも久々にスクリーンでみられてよかった。

今週は貸してもらった『三体Ⅱ』を 読みはじめたよ。楽しみ!

夏への扉

夏への扉