つらつら

日々の記録

日常日記:7月突入

疲労が抜けない。梅雨で空気が重くて体まで重たくなってるような感じ。たまに頭痛までするし。と思ったら就寝時にマウスピースするの忘れてたり。ちょっと低空飛行の日常。新型コロナ感染者の数が順調にふえてて、あの3〜5月の緊急事態宣言とかってなんだったんだか…そういうのも倦怠感につながってるのかもしれない。

今は『ゲームの王国』を読書中。『三体』冒頭の文革の粛清場面が印象的だったので、次はポル・ポトによる粛清を描いてるという今作を読もうとおもってました。社会的/歴史的物語かと思ってたけどかなりエンタメ要素盛りだくさんで途中出てくる「ソングマスター」には度肝抜かれた。読んでて「はー…っ」って声でたからな。まだ上巻の終盤あたり。今週で下巻の中途くらいまでいくかな。文革にしてもポル・ポトの虐殺にせよ、自分の地位を脅かされないため、人の脳を白紙状態にするか、それがむりなら首を刈る、っていうこういう所業の胸糞の悪さったらないな…恐怖により支配し、疑心暗鬼と人々の自分の生への執着を利用しておこなう統治。香港で施行された法律についても思いは及ぶし、これらは過去のことじゃない、他人事でもない、と改めて思う。

借りている本のうち『年上のひと』を読了。非常にフランス感あふれるBDでなんだかフランス映画の素敵な小品を観たような気持ちに。物語の収束点もすごくよい。さらっと一冊で読めるのも良い。

映画は『イップ・マン完結』を観た。シリーズを追うごとに洗練されていくドニー・イエンの詠春拳の所作や憂いをたたえた眼差しもよかった。しかし今作に出てくるハートマン軍曹(といわれるとキューブリック映画のキャラをどうしても思い出しますが…)がどうにもダメで。なんか映画の作劇の進行のために考えられたキャラ、という感じだし、どうにも行動がダメすぎてそこがすごくモヤモヤしてしまいましたね。ともあれお疲れ様でした、イップ師父。

『アングスト/不安』も観た。狂人の考えることは理解不可能なのです。本人にとっては論理的で緻密らしい計画もはたから見たら行き当たりばったりで理解不可能。そこがおそろしかった。あといきあたりばったり殺人(殺すのも体力をつかうし殺されるがわも必死だ)と殺したあとの死体処理の雑さと重たさ(運ぶのめちゃ重そう)とか執拗に映してるのもその残酷さと鈍重さと異常さが際立つな、と思った。

さいごに、先週よんだWebコミック。朝から読んでなんだかわからないけど涙が出てきた

to-ti.in

 

ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)

ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:小川 哲
  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: 文庫
 

 

 

年上のひと (torch comics)

年上のひと (torch comics)