つらつら

日々の記録

日常日記:『その手に触れるまで』鑑賞『漂流教室』読了ほか

マスクがないと色んな施設やお店にも入り難い状況が継続中。ユニクロからエアリズムマスクが発売、と出てたけど、マスクと通気性の両立は不可能なので結局ちょっと肌触りのいいマスクということに落ち着くのかな(即完売で実物は未見)。マスクをせずにすむ日常はもうあきらめて不織布マスクつけて過ごすしかないな、と思ってる。

ダルデンヌ兄弟の『その手に触れるまで』を観に行った。イスラム教の狂信者となってしまった少年(3ヶ月まえまではゲームに夢中な少年だったのに)、彼は導師にそそのかされ、背教者である(と導師が言う)教師を殺害しようという考えにとらえられていく…。予告を観て思ってた以上にタイトで話運びが早く、心がざわざわしたまま画面に釘付けになった。彼がなぜ狂信者となったか、は語られず、狂信者となってしまった現在からを描く。しかしなぜそうなったかを匂わせるタネはちゃんと撒いてあって、そこも非常に巧み。観賞後考えてたのは、彼は導師の説く宗教によって自分が生きる意味を与えられたんじゃないかな、と。自分の生に意味がある、と思わずには人間生きてけないだろう。それは承認欲求ともいえるかもしれないけど、他者や宗教を通じそれを得ることは大事だ。自分は劇中にでてきたルイーズのように「天国も地獄もないよ!」と思っちゃうけど、宗教にそれを求めるのは自然な心の動きのような気がする。その彼が変われるのか?ラストにむけても非常に巧みかつハラハラさせる展開で参ってしまった。自分は最近、パワハラ的人物に接したりいろいろあって、「人は変われるのか」ということをよく考える。『スラムダンク』の安西先生や今作のアーメッド君などを観るに、やはり人は自分が生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込まれるとか、人を死に至らしめてしまうかどうかくらいに追い込まれたら、変われる…かも?と思った。それくらい人間は変わらないよね。自分が正しい、という自分のなかにある太い柱はなかなか折れないよ。折らずとも、多少削ったり矯正したりするのすら困難。変わりたい、と願い、考え続けてやっとすこし矯めることができるのかも…と思う。

エジソンズ・ゲーム』も観た。邦題は本当にダメダメだけどしようがないか。『電流戦争』では客呼べんわな。本作はマイケル・シャノンが男前でした。あと電気椅子のこととか勉強になりました。

読書は『ドクター・スリープ』上巻を読了。ローズ・ザ・ハットは完全にレベッカ・ファーガソンで再生されてます。本当にぴったりのキャスティングだったな。現在続けて下巻に突入。

漂流教室』を読了。最初から最後まで怒涛の展開。一瞬たりとも休んでない。これが昔の少年漫画のテンションか…『わたしは真悟』と同じくやはり愛!の漫画。母の愛の異様なほどのすごみ、こども時代に読んだら確実のトラウマになりそうな怪虫や未来人間のビジュアルなど、楳図かずおの天才っぷりを味わいました。結構ぶあついけど読み始めるとあっという間に読める。それにしても、どうしてこれを映画化しようとしたのか…大林宣彦監督で…(もうソフトは出てないみたいだけど)。どんなビジュアルになってたんだろ。

 

ドクター・スリープ 上 (文春文庫)

ドクター・スリープ 上 (文春文庫)