つらつら

日々の記録

日常日記:連休明けの週末

連休明けて木・金と仕事へ出かけ、週末休み。いい感じだ。定年までこんな感じに週休5日で十分いけるな、全然時間持て余すことなんかない、全然いける、と思ってたけど、明日からは週休2日の日常が帰ってきます。

まだデスクワーク疲れもそこまで溜まらず、家事もそこまで溜まらず、もちろん外出できないから家にいて、割とゆったり過ごせた。貸してもらってたグラフィック・ノベルの「ファン・ホーム」と楳図さんの短編集とイアラを読了。

「ファン・ホーム」はかなりぺダントリックで様々な小説、文学作品等の引用などがあるけど、詳細な索引、解説もあるし、それらの豊かな響き合いや過去の作品群の集積の上に語られる極めて個人的な物語がとても強くて、グラフィックノベルってこういうことなんだな!と心の中にすっと入ってきた。別に文学作品の引用は分からなくても、アリソンが語る個人的な記憶を追うだけでも十分響く。膨大な引用に気づくだけの知識がある方が豊かだろうな、とは思うけど、音楽でもなんでも、自分が読んだり見たり聞いたりしたものから作品は生まれるわけで。それらを知らねば受容できない、というのはアートとして狭すぎる。優れた作品は元ネタは知らずとも優れてるとわかるはずだ、と思う。

どこか散文的で、わかりやすい物語に収束しないところがとてもいい。童話やお伽話のように全てに伏線と納得できる帰結があるのも物語の効用でとても気持ちいいけど、そうじゃない人生を作品で味わえるのも良かったな。

楳図さんの「イアラ」は壮大でびっくりした。楳図先生の漫画は「わたしは真悟」くらいしかまともに読んでないけど、まあ、あれは本当に破格でした。「イアラ」も破格でしたよ…。そして昔行ってたそろばん塾の漫画棚に入ってた楳図先生の短編集で読んで印象的だった「サンタクロース」を今回再読できて良かった。そうそうこれこれ、首がもげるのが怖いんだけど何回も読んじゃったんだよなあ。

ゲーム・オブ・スローンズ」のS6の第5話も観ました。これはシリーズ屈指のお話だったのでは…ホーダー、ホーダー…、参りました。ジョラーおじさんもちょっと報われた?瞬間があったかもしれない。そしてアリア、ブライエニーさんを応援しています。

NETFLIXオリジナル映画『ハーフ・オブ・イット』も観た。お父さん役、コリン・チョウ?と思いつつ半信半疑だったけどやっぱコリン・チョウだったので驚いた。これは素直にめちゃめちゃいい映画。まだ人生これから、その途中、これからの大きな分岐点、その手前。揺れ動き、不安定で、自分の前にある壁が動かし難いものに自分の中に兆し始めた諦め、ごちゃごちゃとないまぜの青春映画。かつて十代だった人も今十代の人もみんなにおすすめだね。一見アホみたいに見えるキャラもそこまで悪く描かれてないんだよね、そこもいいよ。

緊急事態宣言も今月末まで延長になってるけど、その手前でなんらかアクションがあるのかどうだか。先の見えなさは変わらず。

 

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[豪華愛蔵版] 楳図かずお・イアラ

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