つらつら

日々の記録

日常日記:3月後半

3月前半は大阪アジアン映画祭に集中して行っておりました。中国、香港、台湾、韓国の映画をターゲットに通い、かなりアベレージの高い作品群に出会えてよかった。今年は新型コロナウイルスの関係でゲストの登壇が一切なくなり、Q &Aもなくなり…と言う事で映画の合間に余裕ができて映画に集中しつつも食事や移動もスムーズにできてこれはこれでよかったな。『少年の君』(チョウ・ドンユイとデレク・ツァンの最強コンビの傑作!)と韓国の『チャンシルは福も多いね』(ホン・サンスぽいテイストもありつつちゃんとユニークな独自性もありよかった)台湾の『君の心に刻んだ名前』(ベタさもありつつ熱演がよかった)などが特に印象的だった。

仕事は相変わらずで結構疲労。体がガチガチ。フォームローラーをアマゾンのセールの時に買ってたまにふくらはぎをゴロゴロやるとめちゃめちゃ痛い。張り詰めて仕事やる癖が身に染みてるようだ。力を入れてるつもりがなくても力が抜けない…

若草物語』は第四までやって来た。あとちょっと。第三、第四と進むにつれ原作者ルイザ・メイ・オルコットの理想郷を描く感じが強まってくる。作者の心情吐露もちょいちょい入る、例えば「老嬢を笑うな、優しくせよ!」と言うのが出てくるのよな。あと女性参政権論議など。当時としては相当過激な男女同権論だったと思う(現代から見るとそれでもアナクロに感じるのだけど)。第四まで読み終えたらルイザの評伝も読むつもり。新コロナのせいでグレタ版若草物語までかなり予習できますよ…

ここのとこ観た映画ではフランスの『レ・ミゼラブル』がよかった、すごく疲れたけど。移民問題格差社会など近年の最重要かつ繰り返しテーマになってるものを扱った映画なんだけど、映画のマジックを使いつつもリアリティがあり緊迫感にヒリヒリした。

ドランの新作の『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』はドラン節炸裂でお馴染みのテーマが繰り返されてるし、かなり直接的なセリフもあり、もう少し客観的に…と思う部分とものすごく魅力的なショットや気恥ずかしくなりそうなところを大胆にやり切ってる音楽の使い方とかに参ってしまう(いい意味で)ところが変わりばんこにやってくる映画だった。やっぱりどこかで惹かれる魅力があるな。トレンブロイ君の熱演もさすがです。

新型コロナどうなるねん、と不安に思いつつ、自分も周りも不幸にならぬため手洗いとか気をつけるしかないなあ、と。精神を塞ぎ込ませないためにも本や映画はとても必要だな。暖かくなったら神戸の古本屋など散策にも出かけたいと思ってたけどこの様子ではなかなか難しそうな…尊い日常はいつ戻ってくるか。

 

第四若草物語 (角川文庫)

第四若草物語 (角川文庫)