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日々の記録

日常日記:『続若草物語』『神戸書いてどうなるのか』コロナ騒動

若草物語』を読了して現在は『続若草物語』を読書中。最初に著者から「今作はラブロマンス要素が多いんだよねー、そういう年頃だからしようがないけどさ」(もっと表現は違いますが)という前置きがあり、そのとおりの展開。まだ序盤なのですが、これを読むだにグレタ・ガーウィグによる映画版も『続』まで踏み込んだ内容になっているのでは、と予想される(最近流れ始めた予告を見る限りね)。著者自身が最も投影されているジョーというキャラに19世紀とは思えぬほど率直に「女性として求められる生き方や規範の窮屈さ」を語らせていてとても面白い。しかし、奔放なジョーは道徳的な行動を取る姉妹に比して何らかの「報い」を受けてもいるんだよね。はてさてこの先はどう展開するか。

安田さんの本も引き続き読書中。これは神戸を知ってる自分にはとても面白いけど神戸を知らない人にはどう感じられるんやろ、と思う。本の中でも触れられる中島らもさんの『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』も自分にとってはそういう本。神戸を知らぬの人にはピンとこないんでは。でも東京を舞台にした小説についてピンとこないけどなんか憧れるな、と自分が思うように、これを読んでちょっと憧れられるような神戸やったらええな、と思う。

コロナ騒動がここまでになるとは2週間前には思ってもなかった。早く収束してほしいと願うばかり。ここしばらくの施策やらに落胆したり諦めを抱いてしまうけど、今日観た映画で「権力のあるものが何かをねじ曲げたりしても、希望があれば立ち上がり、進める。一番怖いのは絶望してしまうことだ*1」ような語りがあり、まあ、それは本当にそのとおり、と思った。しかし劇中の人物のように顔を上げて前を見て、希望を捨てずに前に進み続けるのはなかなか難しいことだ。たまには足踏みしたり立ち止まって休ませてほしい、心底絶望しきらなかったら、よしとしましょうかね(自分に甘い)。

 

神戸、書いてどうなるのか

神戸、書いてどうなるのか

  • 作者:安田 謙一
  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

*1:『黒い司法』よりだいたいこんな感じのこと言ってた