つらつら

日々の記録

日常記録:読書中『若草物語』『神戸書いてどうなるのか』鑑賞映画『ミッドサマー』他

仕事が(というか職場が、というか上司が)しんどくて、さらに通勤時間の長さもあって家では最低限の日常家事をこなすくらいしかできない。服を着て洗濯して乾かして取り込んで畳んでまた着て。部屋やトイレを掃除して汚して片付けて掃除して。料理して皿を汚し、皿を洗って、片付けて、また料理して汚して。日常を保つのは大変だし、それをこなしてるだけでOKとしよう、ということにしてる。猫のお腹みたいに余裕のタプタプした皮みたいな一見遊びみたいな部分が、人間の精神や生活にもないとダメだ。パツパツだとすり減ってしまう。だからどうにかこうにか遊びの部分を心に持たせるべく読書や映画。読めるうちは、映画を観に行けるうちは全然大丈夫。

若草物語』は青空文庫で先日読んだのだけど、角川文庫版の第四若草物語までを一気に電書で購入し、現在は第一若草物語を読み直し中。青空文庫は底本が古いし、あちこち端折りすぎててダメだった、と痛感。このまま第四若草物語まで駆け抜けて(というかぼちぼち読み進めて)来月の映画に備えるぞ。できれば原書もトライしたいところだけど、それはまた焦らずに機会を待とう。

通勤の帰りは疲れてぼんやりしているので安田さんの本をパラパラと読む。読み進めるうちにヤスケンさん、多分自分が昔住んでたのとそうまで遠くないところに住んではるな、と推理されてきた。行ってる場所や行動範囲、わかりすぎる。

映画は無理せず観に行っててどれも面白いよ。『ミッドサマー』は前評判がすごかったので、まあ期待しすぎずに…と思いつつもやはり期待高まるのを抑えきれなかったな。衣装やロケ、撮影が美しくて本当に満足。『シングストリート』のお兄ちゃんやウィル・ポールターもよかったけど、フローレンス・ピューはとにかく力がある役者で否が応でも『若草物語』への期待が高まる(最近『若草物語』が脳内の一部に棲みついてので隙あらば結び付けて考えてしまう)。映画は不穏がずっと漂ってるのがよかったけど恐ろしくはなくって、かなり隅々までコントロールされた面白さ、という感じ。ただ、序盤で主人公のダニーが恋人のクリスチャンからスウェーデン旅行を聞かされてなくて、そのことについて部屋で問答するシーンのいたたまれなさが『マリッジ・ストーリー』ほどではないけど、あれレベルで不穏だった。最初は彼を責めて問い詰めるダニーの方がパワー優位だったのが、「なんでそんなに責めるの?」「もう帰るよ」とクリスチャンが言ってから「いやいや責めてないよ、ごめんごめん、ただ話し合いたいの」というくだり。さっきまで責める側だったのが、弱くなる、こういうのを見ると2人の関係性の不安定な感じにゾワゾワする。日常(会社とかでも)にもちょいちょいこういう場面あるよね…

 

若草物語 (角川文庫)

若草物語 (角川文庫)

 

 

 

神戸、書いてどうなるのか

神戸、書いてどうなるのか

  • 作者:安田 謙一
  • 出版社/メーカー: ぴあ
  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: 単行本